ひとたび「小銃弾1発不明」の一報が入ると、当該部隊だけでなく駐屯地全体に激震が走ります。弾薬が発見されるまで訓練は即座に全面中断され、外部への流出を防ぐため駐屯地や演習場のゲートは厳重に封鎖されます。
現場で展開される自衛隊の実弾捜索活動は、過酷を極める人海戦術です。広大な演習場の捜索エリアに隊員が一列横隊で並び、数センチ間隔で地面を目視点検していきます。自衛隊OBの手記や関係者の証言によると、「見つかるまで駐屯地に帰れない」「演習場の草を一本ずつ抜いて確認するような精神的プレッシャー」が現場を支配します。
金属探知機や地中レーダーなどの機材も投入されますが、演習場には過去の破片や空薬莢が無数に埋まっているため、最終的には人間の目と手による確認が不可避となります。発見に至る経緯としては、草むらの奥深くに落ちていたケースのほか、隊員の背嚢(リュック)の隙間や車両の荷台の溝に挟まっていたという事例もあり、徹底的な持ち物検査と並行して進められます。