三三九度で最も多くの新郎新婦が戸惑うのが、「どの盃を、どちらから先に受け取り、何回口をつければよいのか」という順序です。儀式では、三段に重ねられた朱塗りの盃が「小・中・大」の順で用いられます。基本ルールは「注ぐのも3回、飲むのも3口(3口目は飲み干すか口を離す)」、そして「盃ごとに新郎と新婦の順番が交互に入れ替わる」という点です。
立ち居振る舞いにおいて、特に重要なのが「盃の持ち方」です。緊張のあまり指先だけでつまむように持ってしまうと、手元の震えが増幅され、お酒をこぼすリスクが高まります。
【盃の正しい持ち方の所作】
1. 巫女が注ぎに来る前に、両手を自然に揃えて胸の高さに構えます。
2. 親指を盃の縁(上部)にかけ、残りの四本の指を揃えて盃の底(高台)を支えるように、両手で包み込みます。
3. 巫女が銚子を傾け、「トントン、トッ」と3回に分けて注いでくれるのを静かに待ちます(この間、盃を動かさず水平を維持)。
4. 飲むときは、一口目・二口目は盃を軽く傾けて唇を触れさせる程度にとどめ、三口目で自然に傾けて口に含みます。
5. 飲み終えたら、新婦(または新郎)へ盃を渡すか、巫女がお盆に下げるまで両手で静かに保持します。