映画公開当初からSNSやレビューサイトで最も大きな反響を呼んだのが、「劇中の歌唱は本当に俳優本人の生声なのか」という点です。結論から言えば、劇中で流れるすべてのボーカル曲は新田真剣佑と北村匠海が実際に歌唱しています。
ロックバンド「DISH//」のフロントマンとして卓越した歌唱力を誇る北村匠海はもちろんのこと、新田真剣佑も透明感と伸びやかなハイトーンボイスを披露し、音楽関係者を驚かせました。音楽プロデュースを手掛けたのは、ロックバンドandropの内澤崇仁。劇中バンド「ECHOLL」の楽曲には、日本の音楽シーンを牽引する豪華クリエイター陣が集結しました。
特に物語の象徴となる名曲『もう二度と』は、内澤崇仁が作詞・作曲を担当。別れの痛切な哀しみと、それでも相手の幸せを願う祈りが込められた歌詞は、映画のプロットと完璧にシンクロしています。映画前半ではアキ(新田)のソロボーカルとして響き、後半では颯太(北村)との掛け合いへと変化していくアレンジは、2人の魂の交錯を見事に表現した名演出です。
ほかにも、雨のパレードが手掛けた『目を覚まして』、odolによる『瞬間』、cinema staffが提供した『Stand by Me』、mol-74による『風と光』など、気鋭のバンド勢が惜しみなく楽曲を提供。単なる映画の劇伴にとどまらない、1枚の完成されたロックアルバムとしてのクオリティを誇っています。