「喉の痛み」と一口に言っても、炎症を起こしている部位や原因病原体によって病名は異なります。診察でよく診断される代表的な疾患の特徴を比較します。
急性咽頭炎は、喉の奥の粘膜全体が赤く腫れる状態で、風邪の初期症状として最も一般的です。主にアデノウイルスやライノウイルスなどのウイルス感染が引き金となり、イガイガ感や乾燥感を伴います。
急性扁桃炎は、口蓋垂(のどちんこ)の両脇にある扁桃腺が赤く腫れ上がり、重症化すると表面に白い膿(陰窩膿栓)が付着します。高熱とともに強い嚥下痛が生じるのが特徴で、細菌感染が原因となるケースが多く見られます。
子どもだけでなく大人にも感染する溶連菌感染症(A群β溶血性連鎖球菌)は、38度以上の高熱と鮮紅色の喉の腫れ、舌にイチゴのようなブツブツが現れる「イチゴ舌」が特徴的です。咳や鼻水が目立たないのに強烈な喉の痛みがある場合は溶連菌が疑われ、合併症を防ぐためにも適切な投薬治療が必須となります。