八角親方を語る上で欠かせないのが、現役時代の輝かしい戦歴です。北海道広尾郡えりも町出身の保志延芳は、名門・九重部屋に入門。昭和38年(1963年)生まれの逸材が集う「花のサンパチ組」の一角として頭角を現しました。
同部屋の偉大な大横綱・千代の富士(第58代横綱)の猛稽古に耐え抜き、鋭い立ち合いからの右ハズ押しと強靭な下半身を武器に幕内を席巻。1987年5月場所後に第61代横綱・北勝海信芳へと昇進を果たしました。生涯で幕内最高優勝8回を数え、小柄ながらも全身をバネのように使った気迫あふれる取り口で「花のサンパチ組」の筆頭格として一時代を築き上げました。