有馬最古の宿「陶泉御所坊」の真相|半混浴と文豪が愛した評判を徹底解剖

有馬最古の宿「陶泉御所坊」の真相|半混浴と文豪が愛した評判を徹底解剖

有馬最古の宿「陶泉御所坊」の真相|半混浴と文豪が愛した評判を徹底解剖に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

ネット上で最も関心を集めているトピックが、名物大浴場「金郷泉(きんごうせん)」のいわゆる“半混浴”構造です。完全な混浴風呂を想像して警戒する読者も少なくありませんが、実際の設計思想はそれとは大きく異なります。

金郷泉の脱衣所および浴室の洗い場は、男女で完全に壁で仕切られています。湯船に入ると、湯の奥へ進むにつれて男女の浴槽を隔てる仕切りが低くなり、湯船の最深部で竹や木製の低い格子越しに空間が繋がるという、極めて珍しい建築意匠が採用されています。この構造の真相は以下の通りです。

まず、御所坊の湯は御所泉源および妬泉源(うわなりせんげん)から直接引かれる含鉄-ナトリウム-塩化物強塩温泉です。湧出口の温度は約95℃に達し、空気に触れることで透明から濃い黄褐色・赤褐色へと劇的に酸化変色します。湯船に体を沈めると、わずか十数センチ下は全く見通せないほどの濃厚な濁り湯となるため、湯に浸かっている限り肌が透けて見える心配はありません。

かつて文豪や湯治客が、家族や同伴者と湯船越しに穏やかに会話を楽しんだ古式温泉の風情を再現したこの仕組み。仕切り越しにパートナーの気配を感じながら語らうことができる一方、視線が気にならないよう絶妙な角度と高さで設計されています。女性側には体を隠しながら湯船へ進める配慮が施されており、マナーを守って入浴する限り、プライバシーはしっかりと守られています。

なお、外来利用を検討する人から「陶泉御所坊の日帰り入浴は可能なのか」という問い合わせが頻繁に見られますが、現在の大浴場は宿泊者の静寂な滞在体験を守ることを最優先としており、日帰りの単独入浴は原則として受け付けていません。系列のサロンやレストランと連携した特定の昼食付きプランなどを除き、この特別な空間を味わうには宿泊することが確実な選択肢となります。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。