現場ではどのような熱狂と課題が起きているのか。編集部が都内および近郊の主要ホビーショップ、催事会場を取材したところ、客層の構成比に際立った特徴が見られました。来場者の約6割を占めるのは20代後半から30代半ばの男女。かつてリアルタイムでアニメを観ていた世代が、パートナーや自身の子どもを連れて訪れる姿が目立ちます。
SNS上やファンコミュニティの声を精査すると、「子どもの頃は1個しか買えなかったカプセルトイを、大人になって初めてコンプリートするまで回した」「オフィスのデスクにタママとギロロのアクスタを置いているが、同世代の同僚と一気に会話が弾む」といった声が目立ちます。一方で、「ポップアップストアの入場抽選に3回連続で落ちた」「仕事帰りに寄ったら棚が完全に空だった」という、深刻な供給不足を嘆く叫びも後を絶ちません。
また、期間限定でオープンするケロロ軍曹コラボカフェ開催日程が発表されると、予約開始からわずか数分で週末の全時間帯が埋まるケースが頻発しています。「共鳴」をテーマにしたドリンクや、作品内に登場する「いきなり団子」をアレンジした限定メニューは写真映えも抜群で、SNSでのシェアがさらなる来場動機を生む好循環を見せています。現場スタッフの証言によれば、「フードの注文だけでなく、併設の物販コーナーで会計上限まで購入していく熱心なコレクターが非常に多い」とのことで、1人あたりの購買単価の高さが際立っています。