鉄鍋餃子の到着を待つ間、通な常連客が決まってオーダーするサイドメニューがある。それが博多の居酒屋文化を象徴する「酢モツ」と「手羽先の煮込み」だ。
丁寧に下処理された新鮮な牛・豚のモツを、特製のポン酢とたっぷりの青ネギ、柚子胡椒で和えた酢モツは、コリコリとした歯ごたえと爽やかな酸味がたまらない。これをつつきながらキンキンに冷えたビールや九州の本格焼酎をあおるのが、博多っ子の流儀。ホロホロに崩れるまでじっくり炊き込まれた甘辛い手羽先も、餃子のパンチとは対照的な滋味深い味わいで酒を加速させる。これら名脇役の存在が、単なる餃子専門店にとどまらない奥行きを店全体に与えている。