気象庁が「春一番」と認定するには、いくつかの明確な基準が存在する。期間は立春から春分まで。日本海を進む発達した低気圧に向かって南寄りの風が吹き込み、風速が概ね秒速8メートル以上、さらに前日よりも気温が上昇することが主要な条件だ。
だが、この風は日本全国どこでも吹くわけではない。日本気象協会や民間気象会社のウェザーニュースが配信するデータを見てもわかる通り、認定対象は関東、近畿、東海、四国、九州などの主要地域に限られている。北海道や東北地方では「春一番」の発表自体が行われない。地域の気候特性に応じた判断を、現場の気象予報士たちが慎重に見極めているのだ。