関取本人が自費で化粧まわしを新調することは、ほぼない。費用の大半を拠出するのは、古くから力士を支え続ける個人支援者「タニマチ」や、出身地の後援会、母校の同窓会、そして公式スポンサー企業だ。
後援組織による資金調達の現場も、近年大きく変化している。かつてのような一握りの大富豪による全面支援だけでなく、中小企業の経営者たちが有志で共同出資するケースや、クラウドファンディングに近い形でファンコミュニティが支援金を募る事例も珍しくない。人気アニメや有名漫画のキャラクター、世界的ゲームコンテンツの柄をあしらった化粧まわしが土俵を沸かせるのも、企業側がプロモーション効果と文化支援の両面を見出している証拠だ。