ネット上の情報や美容コラムでは、「写真写りが悪い人は姿勢が悪い」「顎を引けば小顔に見える」といった紋切り型の助言が散見されます。しかし、これらの通説を立体感のある美人が鵜呑みにすると、かえって致命的な写りの悪さを招くという盲点が存在します。
典型例が「顎をグッと引く」という指導です。鼻が高く顎先の骨格がシャープな人が過度に顎を引くと、レンズに対して上目遣いになり、おでこや頭頂部が大きく写る反面、目元に眉骨の影が濃く落ちて目つきが鋭く見えてしまいます。さらに、首元の皮膚が圧迫されて見かけ上の二重顎が人工的に作られてしまうという惨事も頻発します。
また、「笑顔を作ろうとして目を大きく見開く」という行動も逆効果です。カメラを意識して無理に目を見開くと、眼輪筋ではなく額の筋肉を使ってしまい、瞳の上に不自然な白目が見えたり、表情全体が威嚇的・驚愕的な印象へと変貌します。「目をパッチリ開ける=盛れる」という図式は、広角レンズの前では「表情の不気味の谷」を作り出す引き金にしかなりません。