サロンで「オールバックにしてください」とだけオーダーするのは、失敗への最短距離です。美容師側に意図が正しく伝わらず、一昔前の重たいスタイルに仕上がってしまうリスクが高いためです。失敗を防ぐためには、カットベースと質感の組み合わせを論理的に伝える必要があります。
まずベースカットにおいて不可欠なのが、「サイドのボリューム処理」です。日本人の髪質は側頭部が横に張りやすいため、アンダーセクションには「ツーブロック」もしくは「フェードカット」を組み込むのが現代の鉄則です。オーダーの際は以下のような具体的数値を提示すると、認識のズレを確実に防げます。
「サイドは6mm前後のツーブロックでハチの膨らみを抑えてください。トップは後ろに流した時に後頭部へ自然に届く長さ(目安は前髪が鼻先から唇程度)を残し、毛先には軽さを出して束感が出やすいように梳いてほしいです」
また、直毛で髪が硬い人は、直毛の反発力で毛先がツンツンと浮いてしまい、セットに膨大な時間を要します。この問題を解決するのが「ニュアンスパーマ」や「緩めのスパイラルパーマ」の併用です。美容師に「後ろへ自然に流れる程度の緩いCカールをかけて、乾かすだけで毛流れが決まるようにしたい」とオーダーすることで、毎朝のスタイリング難易度は10分の1に跳ね下がります。