手軽に使えるスプレーですが、成分やガス特性に起因する静電気防止スプレー危険性や害についての正しい認識を持たずに使用すると、思わぬ事故を招く恐れがあります。ネット上で散見される誤った使い方の危険性を検証します。
第1のリスクは吸入と皮膚刺激です。多くのエアゾールスプレーには、噴射剤としてLPガスやDME(ジメチルエーテル)、溶剤としてエタノールが含まれています。狭い玄関や締め切った車内で大量に吸い込むと、呼吸器系の粘膜を刺激して咳き込みや気分の悪化を引き起こす可能性があります。必ず換気の良い場所で使用し、着用中の衣類に直接吹きかける場合は肌にかからないよう距離を20cm以上離すことが基本原則です。
第2のリスクは引火事故です。ガスが滞留している空間でストーブやライターなどの火気を使用すると、一瞬で引火・爆発する危険性があります。特に冬場は暖房器具の近くで身支度を整えがちですが、ストーブの正面でのスプレー使用は厳禁です。また、革製品、毛皮、和服、絹製品などの水やアルコールに弱い素材に使用すると、色落ちや風合いの損失を招くため、必ず目立たない部分でパッチテストを行う必要があります。