「elimination game」が使われる現場は、伝統的なプロスポーツからデジタル競技のeスポーツまで多岐にわたります。競技ごとのトーナメント形式によって、その発生タイミングや戦術的意味合いが大きく変化します。
1. MLB・NBAのプレーオフ(ポストシーズン)
北米の4大プロスポーツでは、レギュラーシーズンを勝ち抜いた強豪同士が複数試合制(3戦2勝制、5戦3勝制、7戦4勝制など)で争うプレーオフ(ポストシーズン)がクライマックスを飾ります。MLBの地区シリーズやワールドシリーズ、NBAファイナルなどで王手をかけられたチームは、メディアから「Facing an elimination game(敗退の危機に直面した試合)」として大きく報じられます。先発投手の前倒し登板やエース級リリーフの連投など、レギュラーシーズンでは見られない総力戦が繰り広げられるのが特徴です。
2. eスポーツの「ダブルエリミネーション方式」
近年、格闘ゲームの祭典『EVO』や『VALORANT Champions Tour』『Apex Legends』などの大会で標準フォーマットとなっているのが、ダブルエリミネーション方式です。1度負けても「Lower Bracket(敗者復活枠)」へ回り、そこから勝ち上がれば優勝の可能性を残せる仕組みを指します。
このダブルエリミネーションにおいて、ロワーブラケットで行われるすべての試合は、すでに1度負けているチーム同士が激突するため「常に負けたら敗退のelimination match」となります。1回戦から極限の集中力が要求される過酷な勝ち残り戦として、ファンの熱狂を呼び起こす設計になっています。