物語の終盤、聖戦の裏で暗躍していた魔導士マーリンの口から明かされたホークママの真の姿、それこそが世界を創り出した根源たる存在「混沌の母(マザー・オブ・カオス)」でした。かつて世界が誕生した太古の時代、魔神族・女神族・妖精族・巨人族・人間族の始祖を生み出した万物の創造主「カオス」は、自らが創り出した最高神と魔神王によってその強大すぎる力を恐れられ、遥かなる天空の星として封印されることになります。
そのカオスを封じるための生きた器として選ばれ、地上に留まり続けていた存在がホークママの肉体でした。緑色の巨大な豚という姿は、あくまで混沌の強大すぎるエネルギーを現世に留めておくための「仮初の殻」に過ぎず、生物としての豚ですらなかったのです。普段は言葉を発することなく「プゴッ」という鳴き声のみで感情を伝えていましたが、その体躯の中には世界の理そのものが眠っていました。
マーリンがアーサーを「混沌の王」として覚醒させる儀式を執り行った際、ホークママの体内から眩い光とともに混沌の力が解き放たれました。長きにわたりメリオダスたちの旅を支えていた呑気な豚の姿が、実は世界の命運を握る最大の封印装置であったという展開は、連載当時の読者に強烈な衝撃を与えました。