日本の外食産業において、テーブルまで焼き立ての肉を次々と運んで削ぎ落とす「ロディジオ」と呼ばれる食べ放題スタイルは、いまや一押しの体験型ダイニングとして確固たる地位を築いた。その中心にいるのが、肉の焼き加減を見極め、見事なナイフさばきを披露するプロフェッショナル「パッサドール」たちだ。
パッサドールの立ち振る舞いは見事というほかない。絶妙なタイミングでテーブルを巡回し、外側はパリッと香ばしく、内側は綺麗なピンク色に保たれた塊肉を目の前でスライスしていく。この躍動感とスピード感こそが、他の焼肉やステーキハウスにはないシュラスコ最大の醍醐味である。