アイドルの下着カットに対する世間の認識を一変させた最大の契機は、乃木坂46をはじめとする坂道グループの写真集ムーブメントでした。白石麻衣さんの金字塔的ヒット作『パスポート』以降、清楚さを最大の武器とするトップアイドルが写真集のクライマックスで下着姿を披露するフォーマットが確立されます。
過度な性的アピールを排し、海外ロケのナチュラルな光の中で撮影された坂道グループ写真集のランジェリーカットは、それまでグラビアを手に取らなかった一般層や女性層を強烈に引き込みました。清楚な衣装とのギャップ、そしてストイックに鍛え上げられたしなやかなボディラインは、出版不況と言われる時代において「数十万部超え」という異例のメガヒットを次々に生み出していったのです。
この成功体験を経て、写真集におけるランジェリーの存在は単なる露出ではなく、少女から大人の女性へと脱皮する「芸術的な通過儀礼」としての価値を獲得するに至りました。