悲劇が起きたのは、2011年8月2日の午前9時半過ぎ、長野県松本市の松本市かりがねサッカー場(当時はやまびこドーム周辺グラウンド等で練習)でした。当時JFLに所属していた松本山雅FCに完全移籍し、Jリーグ昇格に向けてチームを牽引していた松田さんは、全体練習前のウォーミングアップに参加していました。
約15分間のランニングを終え、ストレッチを行っていた午前9時35分頃、松田さんは突如としてその場に崩れ落ちます。倒れる直前、近くにいたチームメイトに向けて発した言葉が記録されています。
「ヤバい、マジでヤバい」――これが、松田直樹さんが遺した最期の言葉となってしまいました。
直後に意識を失い、呼吸が停止。異変に気づいたトレーナーやチームスタッフ、居合わせた看護師資格を持つサポーターらが即座に駆けつけ、心臓マッサージ(胸骨圧迫)と人工呼吸などの心肺蘇生処置が直ちに開始されました。