テレビアニメ版『妖怪ウォッチ』における人面犬は、本編のショートコーナーとして放送された「きょうの人面犬」および「脱獄シリーズ」で爆発的な人気を獲得しました。「女性にモテたい」「チヤホヤされたい」という純粋すぎる動機から美容師やカメラマン、パティシエなどに挑戦するものの、犬の習性(電柱へのマーキングや骨への執着)が抑えきれずに暴走し、最終的に警察に連行されるのがお約束の展開でした。
収監された刑務所(アルカトラズ島を模した難攻不落の要塞刑務所)からの脱獄劇では、映画『ショーシャンクの空に』や『大脱走』などの名作映画を露骨にオマージュした本格的なパロディが展開されました。知恵と執念を絞って脱獄に成功した瞬間に別のトラブルで再逮捕されるという無限ループの構造は、深夜アニメ顔負けのブラックユーモアとして視聴者を驚嘆させました。
SNSや当時の視聴者コミュニティでは、「子供に見せるアニメとは思えないハードボイルドな哀愁」「日曜洋画劇場を観ているような高クオリティな演出」と絶賛され、メインターゲットである小学生層のみならず、保護者である大人世代のファンを大量に獲得する契機となりました。