オーストリアの寒村に生まれ、貧困と厳格な家庭環境の中で育った若者が世界制覇への足がかりとしたのがボディビルディングだった。圧倒的なトレーニング量と鋼のメンタリティで頭角を現した彼は、国際ボディビル・フィットネス連盟(IFBB)が主催する最高峰の大会ミスター・オリンピアで前人未到の7度もの優勝を果たす。
彫刻のように均整の取れた肉体美は競技の歴史そのものを刷新し、マイナーだったボディビルを一躍メジャースポーツへと押し上げた。限界を超えてバーベルを挙げ続けた日々で培われた「限界は頭の中で作られる」という強靭な哲学は、その後の映画界や政界での躍進を支える普遍のバックボーンとなっている。