そもそもiモードとは、NTTドコモが1999年2月22日にサービスを開始した、携帯電話向けのインターネット接続サービスです。パソコンを開くことなく、携帯電話端末単体でウェブサイトの閲覧、電子メールの送受信、オンラインバンキングやチケット予約などのオンラインサービスを利用できる環境を、世界で初めて大規模に実用化しました。
サービス開始当初、携帯電話は「音声通話と短い文字メッセージをやり取りする道具」に過ぎませんでした。しかし、iモードの登場によって携帯端末は「常時ネットワークにつながる情報端末」へと劇的な変貌を遂げます。通信方式にパケット通信を採用し、接続時間ではなく送受信したデータ量に応じて課金する従量制を導入したことで、回線を占有せずに手軽にネットへアクセスできる土台が整いました。
そして2026年3月、ドコモの3G通信規格であるFOMA停波とともに、iモードは公式にサービスを終了します。すでに4G・5Gが社会インフラとして定着し、契約者の大半がスマートフォンへ移行した現在においても、iモードが切り拓いた「手のひらで完結するデジタル経済圏」の価値は色褪せていません。