胃全摘からの復活劇を語る上で欠かせないのが、球界のレジェンド・王貞治氏の存在だ。プロ野球の監督として重責を担っていた最中、胃がんが発覚して全摘手術を受けた。手術直後は激しい体重減少に見舞われ、周囲からは健康状態を危惧する声も上がった。しかし王氏は驚異的な精神力と徹底した自己管理で現場へ復帰し、チームを牽引し続けた。80代を迎えた今なお球団の要職を務め、精力的にグラウンドへ足を運ぶその姿は、胃全摘が人生の終着点ではないことを証明し続けている。
政界で異彩を放ち続ける鈴木宗男氏もまた、胃がんによる全摘手術を経験した一人だ。術後も驚くべきタフネスを維持し、早朝からの筋力トレーニングや日課のランニングを欠かさない。鈴木氏はインタビューなどで、食事の細分化や十分な水分補給の工夫を包み隠さず明かしている。両氏に共通しているのは、「病に心を奪われない」という強靭な意志と、科学的なアプローチに基づく徹底した体調管理だ。