「選り取り見取り」の歴史は古く、江戸時代の町人文化や商人言葉にまで遡ります。江戸の市場や露店において、売り手が客を呼び込むための威勢のいい掛け声や、軽快な語呂合わせから生まれたとされています。
日本語には、同じ母音やリズムを繰り返して心地よい響きを生み出す「押韻(おういん)」の文化があります。「よりどり」に対して同じリズムを持つ「みどり」を畳み掛けることで、耳に残るキャッチーなフレーズとして庶民の間に浸透していきました。
単に「どれでも選んでいいよ」と伝えるよりも、「選り取り見取り!」とリズミカルに呼びかけたほうが、購買意欲をそそるセールストークとして抜群の効果を発揮したという歴史的な背景が存在します。