食中毒の初期症状は、単なる食べ過ぎやお腹の冷え、あるいは胃腸かぜと似た兆候で始まります。しかし、進行スピードや身体にかかる負荷は明確に異なります。
代表的な兆候は吐き気、嘔吐、急激な腹痛、下痢、そして発熱です。病原体が体内で毒素を出している場合や、腸粘膜に侵入して炎症を引き起こしている場合、免疫反応として急激に体温が上昇します。特にサルモネラ菌食あたりやカンピロバクター感染では、下痢症状が出る前にインフルエンザのような悪寒や高熱、筋肉痛が先行するケースも少なくありません。
一方で、黄色ブドウ球菌のように食品中で生成された毒素を直接摂取する「毒素型」では、発熱はほとんど見られず、食後わずか1〜3時間で激しい嘔吐と胃の絞扼感が急激に襲ってくるのが特徴です。