2000年代半ば、日本のテレビ界に革命を起こした番組が『国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』でした。2005年4月から2009年9月までレギュラー放送され、深夜枠からゴールデン帯へと進出。深夜時代には占星術や精神世界を扱う番組としては異例の最高視聴率17%超を記録し、列島に空前の「スピリチュアル」という語を定着させました。
番組内で特に注目されたのが、スタジオに漂う美輪氏自身の放つ存在感でした。霊視を担当した江原啓之氏が解説した美輪明宏のオーラの色は、主として「金色」と「紫」。スピリチュアルな色彩論において、金色は「至高の叡智」「神性」「無償の愛」、紫は「深い慈愛」「高潔な情操」「孤高の芸術性」を象徴するとされます。当時の放送作家や番組制作関係者の回想録によると、スタジオ内では「美輪さんが一歩セットに入るだけで、スタジオ全体の空気の比重が変わったように感じられた」という証言が多数残されています。
オーラの泉 歴代ゲストの反響も極めて大きなものでした。スタジオを訪れた歌舞伎役者、大御所俳優、トップアイドル、お笑い芸人に至るまで、ゲストの総数は延べ150名以上。番組内で前世や守護霊、人生のトラウマを言い当てられ、涙を流すゲストが続出しました。単なる未来予知や運勢占いではなく、ゲストが直面している試練の根底にある「心のありよう」を言語化し、美輪氏が文学的・哲学的視座から処方箋を授ける構成が、視聴者に強い説得力を与えたのです。