SNSやネット掲示板における視聴者の反響を分析すると、DASH島に対する世論の評価は時期によって大きく揺れ動いてきました。
番組初期から中期にかけては、「大人の本気のごっこ遊び」「男のロマンの極致」として圧倒的な賞賛を集めました。その一方で、城島らの年齢的な体力低下や専門業者の介在が見え隠れする局面においては、「もはやタレントの手作りではなく、番組スタッフや土木業者が裏で作っているのではないか」という穿った見方や批判が一部で噴出した時期もあります。
しかし、2020年代以降の後輩メンバーの本格定着によって、視聴者の受け止め方は「世代間における生きた技術伝承のドキュメンタリー」へと変化しました。ネット上の生の声を見ても、「慎太郎やリチャードが泥だらけになって技術を自分のものにしている姿に胸を打たれる」「昭和・平成の手仕事が令和のZ世代に引き継がれるプロセスが尊い」といった、教育的・民俗学的な価値を見出す声が圧倒的多数を占めています。
メディア社会学の視点から捉え直すと、DASH島は「使い捨ての消費文化」に対するアンチテーゼとして機能してきました。ボタン一つで何でも手に入るデジタル高度化社会において、木を切り倒し、石を割り、鉄を溶かして道具を作るという「根源的な生産体験」を公共電波で提示し続けることは、視聴者にとって単なるエンタメを超えた精神的な充足感をもたらしています。新島「城島」への二拠点展開は、資源の枯渇や環境の制約に直面した人間社会が、どのように新たな活路を開くかという普遍的な文明の歩行訓練そのものと言えます。