ネット上の掲示板や進学情報サイトに寄せられる仙台二高の評判や口コミを多角的に分析すると、名門校の内側に存在するリアルな人間ドラマが浮かび上がってきます。
肯定的な声として圧倒的に多いのは、「周囲の知的水準の高さが最大の財産」という意見です。元生徒の手記や合格体験記には、次のような生々しい告白が散見されます。
「中学時代は『ガリ勉』と揶揄されかねなかった知的な雑談や高度な数学の解法談義が、休み時間に当たり前のように交わされる。誰一人として他人の努力を笑わない環境が、どれほど居心地良かったか知れない」(同校を卒業し東北大学工学部に進学したOBの手記より)
一方で、過酷な現実を吐露するネガティブな口コミも無視できません。最も頻繁に言及されるのが、学内の「深海魚(しんかいぎょ)」現象です。
「先生方は手取り足取り勉強を強制してくれない。放任に近い自由さがあるため、高校入試で燃え尽きてスマホや部活に逃げると、最初の定期考査で一気に下位30%に沈む。中学時代は学年1位しか取ったことがない生徒たちが、下位を経験して深刻な挫折感に苦しむケースは珍しくない」(教育掲示板に投稿された保護者の相談より)
また、同校が誇る知的人脈の厚さは、多士済々な卒業生ネットワークにも表れています。宮城県仙台第二高等学校の出身有名人を振り返ると、大正デモクラシーの旗手となった政治学者・吉野作造や、近代日本を代表する哲学者で『三太郎の日記』の著者・阿部次郎をはじめ、第18代最高裁判所長官を務めた竹﨑博允、元統合幕僚長の斎藤隆、医師で参議院議員の櫻井充など、法曹・官界・言論・医学の各界中枢に重鎮を輩出し続けています。さらに詩人の土井晩翠が名誉教友として校歌を作詞するなど、東北の近現代史そのものを牽引してきた矜持が、現在の生徒たちの自負を支えています。