派閥の解散届が受理された後、清和会に所属していた議員たちは形式上「無派閥」となりました。しかし、国会内での政策立案や勉強会、国会対策において、旧清和会系議員が完全に散り散りになったわけではありません。
現在、旧安倍派の議員らは以下の3つの潮流に分かれて活動を模索しています。
1つ目は、政策勉強会を中心とした緩やかな政策集団の形成です。かつての右派・保守色の強い政策(憲法改正や安全保障政策)を推進するため、派閥色を薄めた勉強会組織を立ち上げ、結束を維持しようとする動きです。
2つ目は、他グループや執行部への接近です。党内処分が明けた中堅・若手議員の中には、無派閥として独自路線を歩む者や、他派閥の系譜を引く勢力と協調して再起を図る者が現れています。
3つ目は、無所属議員たちの連携です。選挙で非公認となり無所属で勝ち上がった議員らは、国会内での発言力を維持するために独自の会派的な連携を模索しています。
絶対的な数を背景に総裁選を左右してきた「清和会支配」の時代は終焉を告げ、自民党内のパワーバランスは政策ごとの離合集散を中心とした流動的な構造へと再編されています。