ダウン・タウン・ブギウギ・バンド名曲の深層|宇崎竜童が刻んだ魂の軌跡

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド名曲の深層|宇崎竜童が刻んだ魂の軌跡

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ダウン・タウン・ブギウギ・バンドが当時の音楽シーンに与えた最大の衝撃は、「白いつなぎ」という視覚的記号と、徹底した土着ブルースの融合にありました。70年代初頭、フォークソングが内省的な四畳半の日常を歌い、歌謡曲が着物や華美なタキシードで装飾されていた時代、彼らの出で立ちはあまりに異質でした。

しかし、この白いつなぎの採用理由は極めて現実的なものでした。宇崎竜童自身の回顧によると、「ステージ衣装を新調する金がどこにもなかった。ワークショップで一番安く手に入ったのが自動車工場の作業用つなぎであり、ステージで映えるように白を選んだだけだった」という徹底した現場主義の産物です。偶然の選択が、期せずして当時の労働者階級の若者や暴走族、ツッパリ少年たちのメンタリティと強烈に共鳴し、ストリートのカリスマとして祭り上げられることになりました。

音楽的にも、黒人音楽であるブルースやジャンプ・ブギの形式を借りながら、日本人が生理的に受け入れやすい「七五調」のリズムを巧みに組み込みました。この革新的なハイブリッド手法は、のちに宇崎・阿木コンビが山口百恵へ提供する『横須賀ストーリー』『ロックンロール・ウィドウ』『さよならの向う側』などの傑作群へと直接昇華され、昭和の歌謡界全体をロックの力でアップデートする起爆剤となったのです。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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