ここ数年で急速に普及した勤怠管理クラウドやAI人事システム。一見するとペーパーレスでスマートな働き方を実現したかに見えるが、現場の労働者からは悲鳴が上がっている。「理由入力欄」が必須項目に指定されているシステムが未だに散見されるからだ。
IT企業に勤める30代の男性社員はこう明かす。「システム上、『私用』と入力することはできます。しかし自由記述欄に何を書くかによって、翌日の社内チャットの雰囲気が変わる。推し活や旅行と書けば『繁忙期なのに浮かれている』と見なされ、結果として『体調不良』や家庭の事情と偽って書かざるを得ない雰囲気が作られている」。テクノロジーが進化しても、人間の監視意識がそのままアルゴリズムに組み込まれてしまっては意味がない。