新生児が授乳後にしゃっくりを頻発する原因と安全な止め方

新生児が授乳後にしゃっくりを頻発する原因と安全な止め方

新生児が授乳後にしゃっくりを頻発する原因と安全な止め方にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

大人のしゃっくりは飲食のスピードやアルコール、ストレスなどが引き金となることが多いですが、新生児の場合は根本的な身体の構造上の特徴が関係しています。最も大きな要因は、胸部と腹部を隔てる筋肉である横隔膜の未発達と、それを取り巻く神経系の未成熟さにあります。

授乳を行うと、母乳やミルクとともに空気も一緒に胃の中へと流れ込みます。大人の胃に比べて新生児の胃は小さく垂直に近い形状(トックリ型)をしており、わずかな哺乳量でも胃が大きく膨らみます。この膨らんだ胃が直上にある未熟な横隔膜を直接圧迫し、刺激を受けた横隔膜が不随意にけいれんを起こすことで、声門が急激に閉じて特有の「ヒック」という音が生じます。

さらに近年の小児神経学および助産ケアの現場検証によると、成人の体内では神経伝達物質であるGABA(γ-アミノ酪酸)がしゃっくりの発生を自然に抑制するブレーキ役を果たしています。しかし新生児期はこの抑制メカニズムが十分に機能しておらず、わずかな刺激に対しても過敏に反射が起きてしまうのです。つまり、授乳後にしゃっくりが連続して起こる現象は、赤ちゃんの発達過程において極めて正常なステップといえます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。