日本中を震撼させた宮崎家族3人殺害事件が発生したのは、2010年3月1日未明のことでした。宮崎県都城市郡元町の自宅において、当時21歳だった会社員の奥本章寛は、妻(当時24歳)、長男(当時生後5カ月)、そして同居していた義母(当時50歳)の首を絞めるなどして次々に命を奪いました。
犯行の手口は極めて冷酷かつ計画的でした。就寝中だった妻の首を絞めて殺害後、泣き叫ぶ長男を生後間もないにもかかわらず浴槽に沈めて水死させ、さらに帰宅した義母を鈍器で殴打したうえで首を絞めて殺害に及んでいます。犯行後、奥本死刑囚は遺体を浴槽や車のトランクに移し、宮崎市内の産業廃棄物処理場や山林に遺棄しました。
事件発覚当初、奥本死刑囚は「家族がいなくなった」と警察へ虚偽の捜索願を提出し、自ら被害者を装う偽装工作を図っていました。しかし、警察の事情聴取に対して供述が二転三転し、翌3月2日に死体遺棄容疑で逮捕、その後の捜査で殺人容疑にて再逮捕されました。