横須賀市武3丁目の閑静な高台に校舎を構える同校は、1977年8月25日に現在地へ移転して以来、半世紀近くにわたり三浦半島地域のインクルーシブ教育拠点として中核的な役割を果たしてきました。神奈川県内の特別支援学校再編計画に基づき、2023年4月1日をもって「神奈川県立武山支援学校」へと正式改称されましたが、この改称は単なる看板の掛け替えにとどまりません。
学校沿革を紐解くと、1978年の体育館完成、1987年の高等部肢体不自由教育課程設置、1994年のプールおよび実習棟完成など、時代ごとの要請に応じた施設拡充を積み重ねてきた歴史があります。さらに2008年には、神奈川県立津久井浜高等学校の敷地内に分教室を開校。高等学校との日常的な交流やインクルーシブな環境づくりにおいて、神奈川県内でも先駆的なモデルケースを確立してきました。
2026年現在、校名変更から数年が経過した現場では、「障がい児を保護・養護する」という旧来の福祉的視点から、「一人ひとりの教育的ニーズを的確に把握し、持続可能な社会参加と自立を促す」という能動的な特別支援教育モデルへの深化が着実に進んでいます。