第2次眞鍋ジャパンを語る上で欠かせないのが、絶対的エースであり主将を務めた古賀紗理那選手との二人三脚です。前体制で負傷や重圧に苦しんでいた古賀選手に対し、復帰した眞鍋監督は開口一番「お前がキャプテンとしてチームを引っ張ってくれ」と直談判。リーダーとしての自覚を促し、絶対的な権限と責任を委ねました。
眞鍋監督と古賀紗理那選手の間には、戦術を超えた強い信頼関係が構築されていました。監督は主将のプレー環境を守るためにあえてメディアの前で矢面に立ち、古賀選手は鬼気迫るリーダーシップで若手主体のチームを牽引しました。パリ五輪最後の Kenya(ケニア)戦を終え、勝利しながらも予選敗退が決まった直後、ベンチ裏で抱き合い涙を流した姿は多くのバレーボールファンの胸を打ちました。
「紗理那がいたからこそ、日本は世界のトップと互角に渡り合えるチームに戻れた」。指揮官が残したこの言葉は、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも日の丸を支え続けた愛弟子への、指導者として最大限の感謝と敬意の表れでした。