和の感性を日常のカフェ空間へ落とし込む試みは、実は緻密な戦略と揺るぎない想いに支えられている。ブランドとして展開する和カフェ Tsumugiを手掛けるのは、日本の喫茶店文化を牽引してきたC-United株式会社だ。同社が目指したのは、格式高く思われがちな日本茶を、若い世代や海外からの訪問客にも親しみやすい形で提案することだった。
かつて茶の湯の大成者である千利休が説いた「一期一会」や「和敬清寂」の精神。その思想を骨格に据えつつ、現代のライフスタイルに合わせたリラックス感を提供する。お茶のクオリティを支えるのは、創業百四十余年を誇る大阪の老舗茶屋・袋布向春園本店から仕入れる厳選された茶葉だ。成熟した日本茶・抹茶カフェ市場のなかで、歴史に裏打ちされた本物の味わいを提供し続ける姿勢が、多くの利用者の信頼を獲得している。