なぜネット上では「セブンミール 終了」というキーワードがこれほど強く定着してしまったのでしょうか。公式発表資料や物流業界の動向を辿ると、利用者の体験を激変させた3つの大きな構造改革が浮かび上がってきます。
第1の要因は、かつての主力商品であった「生鮮ミールキット」の販売休止です。カット済み野菜と調味料がセットになり、短時間で主菜・副菜が完成するミールキットは共働き世帯を中心に支持を集めていました。しかし、消費期限の短さやサプライチェーン全体のコスト高騰を背景にラインナップが大幅に見直され、チルド完成品惣菜や冷凍ミールを中心とした構成へと舵が切られました。この時、ミールキット目当てだった層から「実質的な終了」と受け止められた経緯があります。
第2の要因は、配送モデルと手数料体系の抜本的改定です。かつて展開されていた「一定金額以上の注文で店舗スタッフが自宅まで無料配送する」という手厚い自社配送網は、深刻な人手不足と物流2024年問題への適応に伴い見直されました。現在では店頭受取(手数料0円)を主軸に据え、自宅配送については外部配送網との連携や配送料設定が導入されたため、旧来の無料宅配に慣れていたシニア層や家族層に強いインパクトを与えました。
第3の要因が、即時配達サービス「7NOW(セブンナウ)」の急速な全国展開です。「注文から最短20〜30分で店舗の商品が届く」という利便性が大々的にプロモーションされた結果、事前予約型であるセブンミールの存在感が一般の認知において曖昧になり、「7NOWに統合されて消滅した」という誤解が広まる決定打となりました。