Q1:テレビやタブレットの動画を毎日見せていると、子供の遠視はさらに悪化しますか?
A1:いいえ、遠視が悪化することはありません。遠視の程度は眼球の大きさ(眼軸長)や屈折力によって物理的に決まるため、スクリーンの視聴で遠視度数が増加することはありません。ただし、画面を至近距離で凝視し続けると調節痙攣(いわゆる仮性近視)や過度な目の疲労、将来的な近視化を促す原因にはなるため、30分に1回は20秒以上遠くを見るなど適切な視聴ルールの設定は推奨されます。
Q2:子供の遠視は、成長すれば自然に治るものなのでしょうか?
A2:軽度の遠視であれば、身体の成長とともに眼球が前後に伸びて眼軸長が長くなるため、自然に正視(眼鏡なしでピントが合う状態)へと近づいて治ることがあります。しかし、度数が強い中等度以上の遠視や、左右の視力差が大きい不同視の場合、自然治癒を待っている間に「弱視」へと進行してしまうため、専門医の指導のもと治療用眼鏡による早期矯正が不可欠です。
Q3:小児眼科で処方された治療用眼鏡を子供が嫌がって外してしまいます。どう対処すべきですか?
A3:遠視の子供にとって、眼鏡をかけた直後は「調節力を緩めて見る」という新しい見方に脳が慣れておらず、一時的に違和感や見えにくさを感じて嫌がることがあります。無理に叱るのではなく、子供の好きなキャラクターのフレームを選んだり、「かけると絵本が綺麗に見えるね」と肯定的な声かけを続けたりすることが大切です。脳が鮮明な像に慣れると、数日から数週間で自分から進んでかけるようになります。