相場が高騰すれば、当然ながら悪質な模造品や安価な類似品の偽装流通が増加します。フリマアプリやネット通販で「天然猫目石」「高級キャッツアイ」と格安で出品されている商品の多くは、人工物か別鉱物であるケースが後を絶ちません。後悔しないために知っておくべき決定的な見分け方と、よくある混同のパターンを整理します。
現場で使えるキャッツアイ偽物の見分け方には、3つの確実なチェックポイントがあります。
第1に「光の線の不自然さ」です。人工のキャッツアイガラスは光ファイバー構造を利用しているため、光の帯が極端に細く鋭く、横から覗き込むと蜂の巣のようなハニカム構造が見えることがあります。天然石の光の筋は、内包物の微細な不均一さによって自然な揺らぎと奥行きを持ちます。
第2に「底面(裏側)の観察」です。天然のクリソベリルキャッツアイは、重量(カラット)を最大限に残すため、底面が平らではなく丸く膨らんだまま、あるいは研磨しきれずザラついた状態で残されるのが通例です。裏側がプラスチックのように平滑であったり、研磨痕が画一的である場合は人工物を疑う必要があります。
第3に「タイガーズアイとの混同」の排除です。パワーストーンとして親しまれるタイガーズアイ違いを理解していない初心者が、「イエロータイガーズアイ=猫目石」と誤表記して販売しているケースが散見されます。タイガーズアイは完全に不透明で茶褐色と黄色の縞模様を持ち、光の線というよりは石全体の繊維がうねるように輝きます。透明感を持つクリソベリルとは構造も価値も全く異なります。