閉園後の富士ガリバー王国は、更地化されることなく長期間にわたり放置されました。野ざらしになった広大な敷地の中央で、富士山を背景に仰向けで横たわる巨大ガリバー像は、風雨にさらされて塗装が剥げ落ち、異様な光景へと変貌していきました。
2000年代中盤、この光景が海外の廃墟写真愛好家やブログメディアに取り上げられると、「死体のように横たわる不気味な巨人像(Creepy Giant)」として世界的なバイラル現象を巻き起こします。ネット上では「夜になるとガリバーの目が動く」「敷地内から不気味な声が聞こえる」といった根拠のない心霊スポットとしての噂が一人歩きし、無断侵入する不法侵入者が後を絶たない事態に発展しました。
治安上の懸念や安全管理の問題、土地の売却・再開発を進める観点から、所有者側は解体を決断。2007年、クレーンと重機によって巨大ガリバー像は完全に解体・撤去され、シンボルであった横たわる巨躯は瓦礫とともに姿を消しました。主要な北欧風建物やアトラクション施設も順次取り壊され、かつての異様な景観は終止符を打つこととなりました。