なぜ人は「どんくさい」状態になってしまうのか。近年の心理学や脳科学の知見によれば、これは個人の怠慢ではなく、脳の情報処理スタイルに起因することが分かってきた。
典型的な要因のひとつが「ワーキングメモリ(作業記憶)」の容量の違いだ。一度に処理できる情報量が少ないタイプの人や、慎重すぎて確認を何度も繰り返す思考パターンの持ち主は、外部から見ると『動きが遅い』『要領が悪い』と映る。また、外部の刺激に過剰に反応してしまうHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)的傾向を持つ人も、思考のオーバーヒートを起こしやすく、結果として立ち振る舞いに戸惑いが生じやすい。