外す日と同じく、設置するタイミングにも明確な伝統的ルールが存在します。正月飾りを飾る期間は、事始め(ことはじめ)とされる12月13日以降であればいつでも問題ありませんが、現代の実生活ではクリスマスを終えた12月26日から28日の間に設置するのが最も一般的です。
特に12月28日は「八」の字が末広がりで縁起が良いとされ、年神様をお迎えする日として最も推奨されます。一方で、年末の押し迫った時期であっても絶対に避けるべき日が「12月29日」と「12月31日」の2日間です。
12月29日を避ける理由:数字の「29」が「二重苦(にじゅうく)」や「苦立て(くたて)」に通じるため、縁起を担ぐ神事において強い忌み数とされています。神様をお招きする場に「苦」を連想させる日を選ぶことは、不敬にあたると考えられてきました。
12月31日を避ける理由:大晦日の当日に飾り付けることは「一夜飾り(いちやかざり)」または「一日飾り」と呼ばれ、神仏に対する誠意を欠く行為とみなされます。通夜や葬儀の慌ただしい準備を連想させるだけでなく、「神様をお迎えする準備を前日付け焼き刃で済ませる横着さ」と捉えられるため、古くから固く戒められてきました。
もし28日までに準備が間に合わなかった場合は、12月30日に飾り付けるのが正解です。30日は旧暦で大晦日になる年もありましたが、現代の暦の上では「一日限りの急拵え」には該当せず、区切りの良い日として認められています。