希少価値をめぐる誤解を利用し、ネットオークションやフリマアプリでは悪質な出品が後を絶たない。ヤフオクやメルカリを覗くと、「超激レア」などと誇大広告を掲げ、数万円の価格をつけた昭和64年銘の小銭が散見される。無知につけ込む手口だ。
さらに警戒すべきは、昭和63年や昭和58年の硬貨の数字を削り、違法に「昭和64年」へと改変した加工硬貨の存在だ。通貨変造は重罪だが、巧妙に細工された偽物は画像越しでは判別が難しい。本物を見極めるポイントは、数字のフォント(字形)の均一さと文字周囲の金属の質感だ。怪しい出品物は数字の「4」の周囲だけ不自然な研磨痕があったり、彫りが浅かったりする。素性不明の個人売買では安易に手を出さない警戒心が求められる。