宮本和志のレスラー人生を語る上で欠かせないのが、元横綱・曙太郎との深いきずなです。巨漢レスラーとしてプロレス界に身を投じた曙とタッグを結成した際、宮本は単なるパートナー以上の献身を見せました。
リング上では200kgを超える曙の巨体を巧みにサポートしつつ、ド迫力のダブルインパクトや連携攻撃を連発。試合外でも、移動のサポートや体調管理など、相撲界からプロレスの流儀に順応しようと苦闘する曙を物心両面で支え続けました。当時の特番インタビューや手記で語られた「曙さんは命を削ってリングに上がっていた。自分が盾にならなければならなかった」という告白は、宮本の情の深さを象徴しています。
2024年4月に曙が惜しまれつつこの世を去った際、宮本が見せた悲痛な表情と追悼のコメントには、かつてのリングで共に流した汗への偽らざる敬意が溢れていました。関係者の間でも「曙さんを最も慕い、最後まで気遣っていたのは宮本だった」と語られており、粗暴なイメージとは裏腹な、仲間に対する深い慈愛と誠実さこそが彼の真の素顔です。