あんよが上手はいつから?歩き始めの平均月齢と遅い理由を徹底解明

あんよが上手はいつから?歩き始めの平均月齢と遅い理由を徹底解明

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早く歩けるようにと願うあまり、親が過度な歩行介入を行うケースが見受けられますが、近年の小児整形外科学および理学療法の視点からは、無理な早期歩行訓練の危険性が強く警鐘を鳴らされています。

最も避けるべきNG行動の一つが、大人が両手を持って立った状態の赤ちゃんの腕を吊り上げるように引っぱる練習です。この姿勢は赤ちゃんの重心が極端に前傾し、足裏ではなくつま先立ち(尖足歩行)の癖がつく原因になります。さらに、乳幼児の肘関節は靭帯が未発達であるため、急に腕を引っ張る刺激によって「肘内障(ちゅうないしょう:肘の亜脱臼)」を引き起こす臨床リスクが跳ね上がります。

歩行補助器具として昔から親しまれている手押し車おすすめ時期については、伝い歩きが完全に安定し、自分の力で立った状態から重心を前方へスライドできる生後11ヶ月から1歳2ヶ月以降が適切です。つかまり立ちがおぼつかない段階で導入すると、車輪が前方に滑走して顔面から激突する事故を招きます。導入時は車輪の回転速度を制御するストッパー機能や重り調整が可能なモデルを選択し、フローリングにクッションマットを敷くなどの減速対策が欠かせません。

一方で、かつて広く普及していた円形の「歩行器(ベビーウォーカー)」に関しては、米国小児科学会(AAP)をはじめ世界各国の医療機関が製造・販売禁止を提言しています。乳幼児が自身の体重を股関節で吊り下げた状態で移動するため、自立歩行に必要な骨盤の安定筋群が育ちにくく、階段からの転落や火傷などの重篤事故件数が毎年報告されているためです。

また、外歩きに向けたファーストシューズ選び方にも科学的な根拠が求められます。室内で10歩以上連続して安定歩行ができるようになった段階が靴の購入適期です。選定の絶対条件は以下の3点に集約されます。

  • 踵(かかと)のホールド性:カウンター(踵の芯材)が硬く、未熟な足首の倒れ込みを垂直に固定できる構造であること。
  • 靴底の適度な屈曲性:足の指の付け根(指の曲がる位置)でのみ靴底がしなやかに曲がり、土踏まず部分はねじれない剛性を持つこと。
  • 適正な捨て寸(ゆとり):つま先に5mm〜8mm程度のゆとりがあり、甲高や足幅を面ファスナー(マジックテープ)で確実にアジャストできること。
斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。