もし医療上の理由や止むを得ない事情でライオンカットを施した場合、毛が元の長さに伸びるまでの期間は、健康な長毛猫でおよそ4か月から半年以上を要します。シニア猫や代謝が落ちている個体では、完全に戻るまでに1年近くかかることも珍しくありません。
被毛を失った愛猫が快適に過ごすためには、人間側による徹底した環境コントロールとアフターケアが不可欠です。
1. 室温・湿度の厳密な再設定
毛を刈られた猫は体感温度が急激に下がります。夏場であってもエアコンの冷風が直接当たる場所を避け、設定温度は普段より高めの26℃〜28℃に保ちます。いつでも潜り込める毛布やドーム型ベッドを部屋の隅に必ず配置してください。
2. 直射日光の完全遮断
窓辺で日向ぼっこをする習慣がある猫の場合、レースカーテンやUVカットフィルムで直射日光を遮り、デリケートな地肌への紫外線火傷を防止します。
3. 猫用ウェアの活用と注意点
過剰グルーミングによる皮膚の舐め壊しを防ぐため、柔らかいオーガニックコットン製の猫用薄手ウェア(術後服など)を着せることも有効です。ただし、服を着ること自体が強いストレスになる猫も多いため、愛猫の歩き方や表情を細かく観察しながら判断してください。