鳩山町といえば、夏の気象ニュースで「最高気温40℃超え」の観測記録とともにその名を目にした方も多いはずです。「なぜ鳩山町はそこまで暑いのか?」という疑問には、地理的・地形的な明確な理由が存在します。
鳩山町は関東平野の内陸部に位置し、西側を外秩父山地に囲まれた盆地状の地形を形成しています。夏場、南西からの季節風が山を越える際にフェーン現象を引き起こし、暖められた空気が内陸部へ流れ込みます。さらに、都心方面のヒートアイランド現象によって熱せられた空気が海風に乗って内陸へ押し出され、山沿いの鳩山町付近で滞留することで観測史上稀に見る極端な最高気温を叩き出すのです。
ただし、現地住民の実感は気象データの印象とは少なからず異なります。アメダス観測所の設置場所が日当たりの良い草地であることも影響していますが、森林面積が広いため、夜間になると放射冷却によって気温が一気に下がり、熱帯夜になりにくいという内陸部特有の快適さも持ち合わせています。