耳鳴りを自覚した際、受診を先延ばしにして良いケースは極めて稀だが、とりわけ以下の兆候が1つでも該当する場合は、即日の専門医受診が不可欠だ。
・ある日時を境に、突然片耳の聞こえが悪くなり高音の耳鳴りが始まった
・耳鳴りと同時に、天井がぐるぐる回るような回転性めまいや強い嘔気が生じた
・心臓の拍動や脈拍のリズムと完全に一致して「ドクンドクン」と音が響く
・顔の片側にしびれがある、あるいは唇や額が動かしにくい感覚を伴う
・物が二重に見える、呂律が回らない、手足に力が入りにくい
これらの症状は、突発性難聴の急性期、脳血管障害、あるいは頭蓋内占拠性病変の警告である可能性が高い。「一晩眠れば治るだろう」という自己判断は、治療のゴールデンタイムを不可逆的に喪失させる最大の要因となる。