「貼っておけば周囲が優しくしてくれるからずっと貼っておこう」という判断には、見逃せないリスクと弊害が潜んでいます。代表的なデメリットは以下の3点です。
第1に、車体塗装の変色とサビの発生です。マグネットタイプの初心者マークを長期間貼りっぱなしにすると、シートとボディの隙間に雨水や砂埃が侵入し、太陽光の熱で固着します。剥がした際に塗装面が日焼けでムラになったり、最悪の場合は塗装が剥離して鉄板がサビ付く原因になります。洗車のたびに取り外して水分を拭き取るメンテナンスを怠ると、高額な板金塗装費用が発生するケースも珍しくありません。
第2に、悪質なドライバーによるターゲット化のリスクです。大多数のドライバーは車間距離を空けてくれますが、ごく一部の攻撃的なドライバーから「不慣れで反撃してこない格好の標的」と見なされ、無理な追い越しや理不尽なクラクション、車間詰めなどの嫌がらせを受ける事例が警察やロードサービス各社に報告されています。
第3に、運転者本人の心理的依存です。マークを盾にすることで「多少ぎこちない運転でも許される」という甘えが生じ、スムーズな車線変更や適切な合流スピードの維持といった実践的な安全運転スキルの習得が遅れる傾向が指摘されています。