住宅の床材や家具を検討する際、最も混同されやすいのが無垢材と集成材の違い、そして突板と無垢材の違いです。これらは見た目が似ていても、製造プロセスと素材構造において全く別の性質を持っています。
無垢材が「丸太から切り出した継ぎ目のない単板」であるのに対し、集成材は小さく切り分けた木材(ラミナ)を乾燥させ、木目を平行に揃えて接着剤で再結合した人工材です。変形が極めて少なく強度が均一なため、現在の木造建築における柱や梁などの構造部材、規格化された建具に広く重宝されています。一方の突板(つきいた)は、合板などの基材の表面に、0.2〜0.6mm程度に薄くスライスした天然木シートを圧着した素材を指します。
構造の違いは、そのまま触感や経年変化に直結します。突板やシートフローリングは表面がウレタン樹脂等で完全にシールされているため冷たく感じやすいのに対し、無垢材は木質内部の微細な空気層が断熱材の役割を果たし、素足で歩いた際に冬でもヒヤリとしません。無垢材の耐久性と寿命は古民家や神社仏閣が証明している通り、適切な手入れを行えば数十年から100年単位で維持できるポテンシャルを秘めています。