組織内で最も注目を集めているのが、七代目体制における「若頭」ポストです。若頭は組長に次ぐナンバー2であり、全国の直参(直系組長)を統括し、人事・財務・賞罰のすべてを取り仕切る実権ポストです。
捜査関係者や業界誌の取材情報を総合すると、次期体制の軸として名前が挙がるのは竹内照明(三代目弘道会会長)です。竹内氏は高山若頭の愛弟子として知られ、六代目体制下で若頭補佐として着実に地歩を固めてきました。仮に竹内氏が七代目組長に昇格する場合、空席となる若頭の座にはどの実力者が就くのかが最大の焦点となっています。
現在、若頭補佐の有力者として取り沙汰されている幹部には以下の顔ぶれが並びます。
・藤井英治(國領屋一家総長):静岡を拠点とし、長年にわたり執行部の中核として組織防衛と渉外を担当。冷静沈着な手腕と他団体とのパイプの太さから、調整役としての若頭候補として名が挙がります。
・森尾卯太男(大同会会長):鳥取を本拠とする山陰屈指の実力組織を率い、六代目体制初期から本部長などの要職を歴任。組織内の信望が厚く、バランス型のリーダーとして評価されています。
・薄葉政洋(十一代目平井一家総裁):愛知・三河地方を地盤とし、弘道会とともに東海ブロックの屋台骨を支える重鎮。厳格な規律維持と実力行使力の双方で存在感を示しています。
・秋良東力(秋良連合会会長):大阪を拠点とする行動派組織の長であり、分裂抗争時においても最前線で主導権を握った武闘派幹部の一人です。
内部の執行部人事動向を注視すると、名古屋主導の「弘道会体制」を維持しつつも、関西や他地域の直参組織の不満を抑えるため、若頭あるいは舎弟頭ポストに弘道会以外の実力派を登用する「挙党一致型」の布陣が現実的なシナリオとして浮上しています。